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パス ― その神話 (その2)

1930年代から、パスは時代遅れと考えられるようになり、その信仰が崩れ始めます。

ジョン・ノーザン・ヒリヤードが1938年の著書、「グレーター・マジック」の中で、「昔はパスがカード奇術の必須条件の様に考えられていた。しかし最近ではパスに代わる巧妙な技術がいくつも発明され、パスを使わなくても、それを使ったのと同じ効果が得られる。技巧の時代からサトルティの時代へと時代の流れが変わったのだ。」と言い切るまでになります。

サトルティ(subtlety)とは、巧妙な見せ方の工夫、という様な意味で、技巧よりも見せ方のテクニックを指します。 典型的な例としては、トライアンフで表と裏を混ぜた後に、左右3つずつのパケット、計6個のパケットの一番上のカードが綺麗なまでに表裏バラバラの状態を見せ、表裏が混ざった印象を強める、様な演技が挙げられます。

パス信仰が崩れ始めた理由はいくつかありますが、第一の理由は、昔は今と比べてパスがやりやすかったことが挙げられる様です。

パスが定番テクニックだった19世紀末のフランスのカードは52枚がひと組みではなく、32枚が普通でした。 また、ひと組みの暑さが薄いことに加えて、カードも幾分小型だったのです。
パスがとてもやり易い状況にありました。

第二の理由は、
マジックの演じ方として、今の様にマジシャンがテーブルを前にして演じるのではなく、ステージやサロンを歩き回りながら、マジックを演じることがポピュラーであり、パスの動作をカバーすることが比較的簡単だったことが上げ荒れます。

第三の理由は、
パスに代わる新工夫の大流行だそうです。 新しいもの好きのアマチュア・マジシャンにとって、ショートカード等のロケーター(locator)カードの出現が、パスの存在価値を弱めていったことは想像に難くありません。


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