2番目に挙げた、「とにかく沢山のマジックを披露する」、についてお話します。
さて、クイズです。 次に挙げる芸の披露のうち、仲間はずれはどれでしょう?
1)カラオケを歌う。
2)ピアノを演奏する。
3)ギターで弾き語りを披露する。
4)アマチュアのフィギアスケートを披露する。
5)マジックを披露する。
答えはお察しの通り、マジックを披露することです。
何故か? マジックだけが「失敗」を許してもらえないのです。 「失敗」に対して冷ややかなのです。
カラオケの音痴、歌詞間違い⇒お笑いで済みます。
ピアノの弾き間違い、ギター弾き語り⇒OK!OK!、大丈夫、良かったよ、なんて慰めてくれます。
フィギアスケート⇒大丈夫! ドンマイドンマイ、よかったよぉ~、と、こちらも同情してくます。
マジック⇒ それそれっ!右手に隠しているの見えたよ! とか、ホレ見ろ~っ、バレバレじゃない!・・・と。 マジックだけが、アマチュア芸の失敗に対して寛容では無いのです。
演者にとって、失敗イコール即「恥」になってしまうんです。
これが無用のプレッシャーを生む原因です。
で、あれば・・・・いくら失敗しても大目にみてくれる人、いわば自分のマジックのアドバイザーをつくって、その人に対して「失敗を全く気にせず」どんどんマジックを観てもらいましょう。
私の場合は家族でした。 弊害として起こったことは、我が家の誰もがチョットやソットのマジックを観ても驚かなくなってしまったことです。 いわゆる「麻痺」したんですね(笑)
うちの家族は「マジックに対して純粋に驚く」という、世の中の楽しみのひとつを失ってしまったわけです。
余談はさておき、誰か自分のマジックに対するファン、未熟な芸を辛抱強く観てくれる人を決めましょう。
両親でも、親戚のおじさんでも、仲の良い同級生でも、お子さんでも、甥っ子や姪っ子でも・・・
えーっ、XXちゃん、またマジック見せてくれるのぉ~、と喜んでくれる人が理想ですが、必ずしもそういう純粋な応援団だけとは限りません。
私の中学校時代は、逆に思いっきり理論的で、皮肉やの友達も、アドバイザーのひとりになってもらったことがあります。
彼も他人に正しいコメントや意見を述べられるくらい優秀だと自負しているので、その自尊心をくすぐったのですね。
「僕は今、趣味としてマジックを練習しているんだけど、本番を披露する前に、マジックの価値が判る人に冷静に演技を批評してもらいたい。」と、頼みました。
結果、6ヵ月後には彼もカードマジックを始めていました(笑)
マジシャン仲間が出来るのが一番の理想ですね。
さてさて、アドバイザーへの試し演技が終わって、さて本番。 それでも緊張するんです(汗)
気の置けない仲間へのリラックスした練習と、本番の緊張感の違いは、やはり失敗への恐れ、馬鹿にされることへの恐れからくるのです。
この先は気の持ちよう。(5)に挙げた様に、「たかがマジック」くらいの気持ちで演じられるようにユッタリ構えましょう。
えっ? まだ難しい? それも当然かもしれません。 緊張の呪縛からのがれるのに時間はかかります。 それを覚悟して、焦らないことです。
私の場合でも、緊張ばかりしていた中学生時代にくらべて、自分のペースでマジックができるまで(ビデオカメラを回して、ほぼ一発で収録を済ませられる様になるまで)30年くらいかかっていますもの。
これはテクニックが磨かれたのではなくて、大人になって厚かましくなった、図々しくなった、からに他なりません。
そう考えると、皆さんが自分の年齢やキャラに似合わない、大人びた演技やキザな演技にはまって、さらに無用な緊張感を醸成している状況も成長や慣れとともに解決してくるはずです。
☆★ マジックを観てくれるアドバイザーを探しましょう。
☆★ 開き直って、焦らずに演技を続けましょう。
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