手の中に何かを隠す、というのはマジックの基本原理のひとつですが、ことカードのクロースアップマジックという世界では不可欠というほど重宝な技術ではないと思います。(もちろん修得していればレパートリーが広がることは間違いありませんが))
それでも敢えてこの技術をご紹介するのは、カードの手への「馴染み度」を、パームという比較的
難易度の高い技法で自己診断してみて欲しいという意図もあります。
このサイトには、「毎日カードをいじってください」「手を一体となるまで馴染ませてください」ということを書いていますが、パームが自然にできるようになれば、ある程度のレベルに達してきたと言ってもよいかなと思います。
小指を支点としてカードの送り込み、左手中指による押し上げ、右手の小指と親指の対角でカードを保持するという一連の動作の完了は、ひとつひとつの難易度が高いものでなくても、コンビネーションとして身につけるのには時間がかかります。
焦らず、じっくりと取り組んでください。
手元を見ないで自然にデックをいじりまわしながら「すぽっと手のひらに自然に入ってくる」というレベルまでできるよう練習を積んでください。
さて、ここで多くの方が手が小さいことをハンデキャップと感じるかもしれません。
物理的な手の大きさはコントロールできないものですが、先ず右手に収める角度を研究してみてください。物理的に納まる大きさであれば、そのポジションに常にスムーズにカードが格納されるように練習してください。
そしてもし、どうしても物理的にポーカーサイズのパームが無理だと思ったら。パームを忘れて、パーム無しのレパトリーを修得した方が得策です。
マジシャンの目的は技術を習得することではなく、不思議な現象を演じることですから。
僕も実は未だに全く出来ないテクニックというのが沢山あります。その辺は割り切って考えていった方が、マジックを演じる楽しみが増えると思います。
今回も映像が長くなりました。後半余談が多くなってしまい余計なものをご覧にいれていますが、ご参考までにと思いお話しました。
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